好きとスキが重なった日

悠真が私に全てを打ち明け、すっきりしたように、大きく深呼吸をした。


きっと、荷が軽くなったんだと思う。

私も自分の過去を打ち明けた方がいいよね。



「悠真、話してくれてありがとう!
辛かったよね…
でも私…いくら悠真が辛くて悲しくても、人を傷つけることはやっちゃいけないと思う。

いじめもそうだよ
何で何も悪いことをしていない弱い子を対象に、いじめちゃうのかなぁ?

私もね、中学の頃…いじめられてたんだ。
悪いことをしていないのに陰口言われたり
英語のスペルを間違えただけなのに笑われたり…

誰にだって失敗はあるよ、そりゃもちろん

でも、だからと言ってその頃の自分のしたことを、絶対に忘れてはいけない。

私もずっと引きずっているから

その子に悠真を奪われることを、どうしても考えちゃうよ

私だって、誰にも相談出来ず一人で抱え込んでいた。



でもね私…今はもう大切な人を見つけたから、何も恐くないよ?

悠真が私を絶対守るって言ってくれて、本当に嬉しかったんだからね…?


だから、だから悠真…


一人で抱え込んで、悩まないで!
今度は私が悠真を助けるよ!」






私は次第に過去のことを思いだし、涙が突如溢れ返ってきた。






中学の頃の辛かった出来事を思い出したくなかったけど、私には今悠真が傍にいるから。