黒うさぎは何も答えず、お城の中にさ迷ってしまった。 「勝手に入ってもいいの!?」 アリスは唖然として口に手を持ってきた。 だが黒うさぎは帰ってこない。 ここから離れたら、どこも行き先が無いかもしれない。 「……待ってー!黒うさぎぃ!」 アリスは決意してドアを外側へと思い切り開いて、走り抜けた。 大理石の床に立ち止まってで少し黒うさぎがいるか見回した。 「どこー!?黒うさぎぃ!」 いを消さないで、ヤケクソに叫びながら赤いカーペットが引いてある螺旋階段を登った。