「わぁぁぁぁ終わったぁぁぁ!!」


あの地獄のような毎日の勉強会を終え、乗り越えたテスト。

おかげさまで今までにないほど自信に満ち溢れている私は赤点の心配なんて皆無で、さぁテスト明けどこに遊びに行こうか!!とアヤちゃんの元へと駆け出した。



「あぁ、ごめん今日は用事があって直ぐに家に帰らなきゃいけないの」



けれどもまさかのアヤちゃんに振られ、飛びつこうとしたその手は触れる前に停止する。


「な、なんてこった…!」


床に両拳をつき、大袈裟に落ち込んでいたら、視界いっぱい、両拳を覆うように大きな影が私を覆った。