「でもまぁ、頑張って。応援してるからさ」 呆気にとられている私を後に、身を翻して教室へと向かっていった結城夏。 ………待て待て待て。応援してるんだったら1個ぐらい分けるべきじゃないの!? その背中が見えなくなるまでぼーっとしていた私は、気を取り直す。 とりあえずは何か買っておかないと。 山ほどある文句をぐっと飲み込んで、もう1度ぎゅうぎゅうと密集している売店へ乗り込んだ。