「げ」


その後ろにいた結城くんに、つい声をあげた。


「ちゃんとしたコミュニケーションもとれないの?……あぁ、ミジンコに人とのコミュニケーション求めても無駄だよね」



はははと笑う結城くんを睨みつける。

いつか絶対泣かしてやる。


そう思っていれば、持っていた紙をするりと抜き取られた。