「お願いアヤちゃん!私に勉強を教えてください」 勢いよく頭を下げるけれど、こっちを見向きもせず「やだ」と即答される。 中学の時も、そう言いながら結局付き合ってくれたの知ってるんだからね! 「小松さん、勉強苦手なの?」 めげすに何度もお願いしていれば、向田くんがにこにこ笑いながら話しかけてきた。