結城くんを友達だと認識した翌日。


今までみたいに、朝から「おはようミジンコ」と爽やかに挨拶してきた結城くんと軽くバトルしていれば、私を訊ねてきた女の子たち。


クラスメイトに言われて扉を見れば、そこにいたのは散々文句を言ってきたあの子たちで、反射的に結城くんを見上げてしまった。




「行ってきなよ。大丈夫だから」



目が合うなり、くいっと顎で促される。

なんで結城くんが「大丈夫」だなんて言えるのかはさっぱりだけど、妙に信憑性のある言葉に、私は無言で頷いた。