「はぁ?」


何そいつら………って言いたいところだけど、そんなことで結城にあんな態度取ってる渚も渚だわ。




容赦なくズバリと言い張ったアヤちゃんに頭が上がらない。


「だいたい、結城が優しくしてる女子なんてケバかったりブリブリしてたりするのばっかじゃない。そんなのと一緒に扱ってほしいの?」



「それは嫌だ」


要するに、この前私を脅してきたような人たちと同類ってこと……だよね?
それは断じて嫌だ。


「………まぁ、あんな風にしか絡めないあっちにも問題があると思うけど」


「え、どういうこと?」



「それよりもまず、なんで結城に嫌わてるって聞いて、避けた態度とっちゃうのか自分で考えなさい」


そう言ったアヤちゃんは、持ってきていた本に意識を向けてしまう。



そのために、私はこれ以上深く追及することが出来なかった。