「アヤちゃん、本当にエスパーなんじゃないだろうか……」 目の前には、大きな体をした男子たちが我先にと体を張って売店のおばちゃんへと群がっている。 その人数と、1人につき手に抱いているパンの量を考えれば、私のおなかに悪影響を及ぼすことは確かだった。 モタモタしてると本当に無くなってしまう!! 少し出来ていたスペースへと割り込み、腰を沈めて前へ前へと抜け進む。 周りの男子たちに比べて小柄な私は、ある意味この場では有利だったりした。