もしかしてこれ、この問題の答え……?
結城くんを見つめても、授業中だから目が合うことはなく、ただその後ろ姿だけが映る。
その間に先生的タイムリミットが来たらしく、ズバリ答えは!と意味もなく大声で指名された。
「-2x±3です」
「おまえ、この問題で最初にマイナス付くわけないだろ」
「バカか!」と笑った先生につられて笑う生徒たち。
一方の私は、恥ずかしいと軽く俯く。
そうすれば、自然と結城くんの姿が目に映るわけで。
腹立つぐらいにしてやったり顔で笑う結城くんに、殺意のようなものが芽生えた気がした。



