「えー、そんなに急がなくても売店だよ?大丈夫だよー」 「………無くなってもしらないからね」 ポイッと財布と共に教室から追い出されれば、もう行くしかない。 暢気に歩いていれば、どんどん騒がしくなっていく廊下。 心なしか熱気で暑い気がする。 嫌な予感を拭えぬまま角を曲がれば、私の足は一瞬止まってしまった。