流れる手つきで後ろに放ってきたのは、言わずもがな前の席の結城くん。 ノートの切れ端っぽいのがくしゃくしゃと丸まっている。 こいつ、ゴミ投げてきやがった!! こっちはそれどころじゃなくて困っているのに。 投げ返してやろうかとその紙くずを手に取れば、黒い線がちらりと見えている。 何か書いてある……と開いてみれば『-2x±3』と整った綺麗な字で書かれていた。