「アヤちゃんっ!」 「…………何泣きそうな顔してるの。お弁当でも忘れた?」 「エスパーっ!?」 鞄を漁っても見つからないお弁当箱などお構いなしに、私のおなかは鳴り響く。 「バカなこと言ってないで早く売店行って買って来なさい」 そう言って、アヤちゃんはお母さんのように私をせき立てた。