「あっ!」 身を乗り出して手を伸ばすが、その手は空を切って終わる。 そのまま中身を食べ始めた結城くんからどうにかお菓子を奪い返そうとする。 しかし、軽々と手を上に上げてポリポリと食べている姿は、私の妨害なんて屁でもないようだった。 どんどんなくなっていくお菓子と比例して絶望感に苛まれる。 終わった…………………。 意気消沈して席につこうとすれば、唐突に口へと何かが入り込んできた。