被害妄想ダーリン




「それではよーい、スタート!」



また、
ピストルと音楽とともにはじまった。



二人とも、
100メートル走の時に怪我をしたので
早くは走れないみたい。



二人は借り物の紙を開き、
こちらにやってくる。



「真知子ちゃ~ん!」



キタ…



「何?何て書いてあるの?」



修司くんは紙を開いて
こちらに見せてきた。






「【世界で一番愛してる人】だって」



え…



私の顔がカアッと赤くなる。






「一緒に走ってくれる?」



「う…うん、もちろん」




なんかこうゆうときめく瞬間久しぶりかも…



ドキドキしながら走っていると、妖精が美希の方に居たのが見えた。