被害妄想ダーリン



「おっ!
ええやん!楽しそうやんけ!」



狭子の言葉に驚いたものの、
楽しそうな慎一さん。



「………。」



千代子、柏原さん、椿は口を開けたまま固まっている…。




「予感的中だね。」



真知子ちゃんが呟いた。




「大丈夫!真知子ちゃんは俺が守るから!」



「修司くん、
無理しなくてもいいよ」



俺の足は震えていた。
は、恥ずかしい…。





「だ、大丈夫よ!
慎一さんがいるもん!」



「そっ、
そうよねえ!

大丈夫よねえ!」



千代子と柏原さんはそう言って落ち着いた。




「おい、
お前らの中で俺はどんな生きもんやねん。」



運転席の後ろで慎一さんの呟きを聞く。




「マフィアじゃないんですか」




………ゴン!!


運転席から拳が飛んできた。