被害妄想ダーリン



「良いスポット…?……クッ…」



狭子さんは相変わらず不気味な笑いをする。



「じゃあ…
レンタカーかりよか…」



ふむ。
ちょっと遠出するのかな?



「せやな。
俺運転するわ。」



慎一さんがそう言った。





やっぱりマフィアと幽霊が組むのか!
恐ろしい!




「真知子ちゃんは僕が守るからね!」



「は?」



真知子ちゃんは何がなんだか分からないような顔をして俺を見つめた。








大きめのワゴン車をかりて出発をする。




「狭子。
ナビ頼むで!」



慎一さんがそう言うと、
狭子さんは頷く。



「で、どこ行くの?」



椿が興味津々に聞く。




「心霊スポット…………クッ…」



その言葉に皆は固まった。