シュパッ!!!!!!

 
 「あーだめ!まだまだ!勝つまでやる!」


 俺は大成に負けたことが悔しくてだだをこねる。

  
 大成はフッと笑い俺の頭を撫でて


 「また明日な?部活始まるからいくぞ。」


 と言う。


 俺はプクーと頬を膨らませ大成について行く。


 大成は振り返り俺の顔を見てブッと吹いた。


 「ふ、振り返ってすぐに吹くな!!!!!!」


 俺は恥ずかしくて下を向くと、大成は俺が泣いたとでも思ったのか慌てて俺の両肩を掴んだ。


 「な、夏ごめん!いや、夏がかわいくて……」


 「えっ………」


 俺は大成の言葉にドキッとした。


 大成は俺が泣いてないことがわかると慌てて

 
 「い、いや、な、なんでもないからきにするな!」

 
 いや、気にするなって言われても気にするだろ。


 「やっぱり大成は少し馬鹿だな。」


 俺はそう言ってニッコリ笑ってみた。


 なんか照れくさいけど……。


 すると大成は俺から視線を逸らし


 「そんな顔するな……」


 って言った。


 その理由がイマイチわからなかった。