「あ! ねーね、晴人みてみて、飛行機雲!」 侑夏が電車の窓から指差したのは黄金色に染まる空に一本の真っ直ぐな 飛行機雲だった。 「俺は侑夏を泣かせたりしないから」 「へ? なんか晴人言った?」 「ううん、なんでもないよ」 「晴人、この飛行機雲すっごく綺麗だから、写真撮ろ! はやく、晴人もう少しこっちよって?」 俺は侑夏の肩にコツンと 自分の肩を寄せた。 「はい、チーズ。 …うわー!綺麗に撮れたよ!みてみて!」 「ほんとだな。 あとでLINE貼り付けといて」 「うん!わかった」