空色恋愛。【完】



たぶんあの頃の俺は、
彼女が俺に対する好きが感じられなかったからだ。


俺は多分、寂しかったんだ。


変わってしまう彼女に
ついていけず、
離れていってしまう彼女に
寂しさを抱いていた。


きっとここで別れを告げれば、
彼女は引き止めてくれる。


そう思っていた。