地味子は地味子でも…




私は、屋上には誰も来ないと思って、メガネや三つ編みをほどいた

そして…またあの事を考えた


『…未来!』



…あなた、誰?



そう思っても、全然頭に浮かばなかった


浮かんだのは誰かが自分の名前を呼んでいることだけ


なぜか、とっても懐かしい感じかする





『…未来!』


誰なの



私は自分が知らない間に、手に力が入っていた



そして、知らない間に涙が流れていた




そして、いつの間にか


ガチャ
っとドアが空いていたのも知らずに…