~side田島~




笑われた


こっちは怒ってるのになんなの!


「もう!
返して!!!!」



「いいよ...はい」



やっと返してもらえると思って手を出して、鍵を取ろうとしたら


ヒョイッ

っと、上にあげられた


「なっ!」



「ほら、とればいいじゃん」


にこやかにながら言ってきた


イラつく

160ぐらい身長はあるのに、月谷には届かなかった



しょうがないから、ジャンプをした



ピョンピョン


何回もやってるのに、彼は腕を動かすから、なかなか取れない


チリン


カチャ

やった!


チュッ


彼の肩に捕まってジャンプをしたらやっと鍵がとれた

喜んでいていた隙に、なぜかチュッと音がした


私は何が起きたのかわからなくて、止まってしまった



...今のって...


そう考えていたらまた


チュッ


っと音がした

今度は、ちゃんとわかった


唇に柔らかいものがあてられていた


それも、まだあてられていた


まさか、これって


きききききき...キス!!!


バンッ


おもいっきり月谷を押した


「なななな...なにすんのよ!!!」



「なにって、キス」


月谷は、こっちを見て平然と言ってきた


イラッ


「...あんたねぇー
いい加減にしなさいよ!!
私をそこら辺の女と一緒にしないで!
あんたの、キスで喜ぶ女じゃないんだから!
ふざけんじゃないわよ!!」



月谷から、ゴムは諦めて眼鏡を取って鞄を持って走って教室を出た