「月曜日からもこんな風に私と話してくれますか?」
目をギュッと閉じて返答を待っていると、
ふいに頭にふわりと暖かい感触がやってきた。
「…心配しなくても、俺はそのつもりだから」
「…じゃ」と、今度は振り向くことなく歩いて行ってしまった
白馬くんの後ろ姿を見つめる。
…ズルい。今の不意打ちは卑怯だよ。
優しく、包み込むように触れられた感触がまだ残ってる。
なんだか鼓動がドキドキと高鳴って落ち着かない。
──…心配しなくても、俺はそのつもりだから
その言葉に期待してもいいの?
今日みたいに、いろんな表情を見られたり
たくさん話せるって思っててもいいんだよね?
ドキドキとした、この気持ちの正体がなんなのかはわからないけれど。
なんだか晴れ晴れとした気持ちになった私は、ルンルン気分で駆け出した。

