反射的に痛むところを手で覆うと、上からそんな言葉が降ってきた。
「俺は、そんなバカなところも、あんたっぽくていいと思うけど」
その言葉に反応して思わず白馬くんを見上げると、
彼はどこか優しい表情をしていた。
「…それに、申し訳ないって思うなら、今は寝て体調治せば?」
そう言って軽く微笑んだ彼に、心臓がキュンッと小さく音をたてた。
…不意打ちなんて、ズルイよ。
だけど、その優しい顔を、今私だけが見ていると思うと、なんだか嬉しかった。
「……ありがとう…」
小さく呟いて、
その優しさにすがるように、再び目を閉じた──…。

