そういえば、飲み物買いに行ってくれてたんだっけ。
差し出されたソレを「ありがとう」と言って受け取る。
一口含んでみるけれど、気分の悪さは改善されないまま。
さっきまで寝てたというのに、どこまで頑固なんだろう。
私の乗り物酔いは。
「…寝てれば?」
「…え?」
そんな未だにグッタリとしている私を見てなのか、
自分の膝を指差してそう言う白馬くん。
思わず喉をゴクリと鳴らす。
……つまり、白馬くんの膝に寝ろ…と!?
そんな恐れ多いことしていいの…?
いや、ダメでしょ!!
「……い、いいいよ!! そんな気を使わなくても!!」
「いいから、」
「わっ!!」
両手をブンブンと振って否定するも、腕をグイッと引っ張られ
私の頭はいつの間にか白馬くんの膝の上へ。

