「……よし。そういうことなら、今日はめいいっぱい楽しもう!」
「……は、ちょっと」
せっかく遊びに来たのだから、白馬くんにも楽しんでもらいたい。
そう思った私は、怪訝そうな顔を浮かべる白馬くんの手を取り、
園内を走り出した。
そして、ジェットコースターやメリーゴーランドなど。
いろんな乗り物を、異様なほどのハイテンションで楽しんだ。
───結果。
「……うえぇ、きもちわるい…」
………酔いました。
私、相当のバカだ。
自分が乗り物に弱いってこと、忘れてた。
そんなベンチにぐったりと座る私を、
白馬くんは「バカなの?」とでも言いたげな表情で見る。
し、視線が痛いです。
呆れられちゃったかなぁ……。
なんて、何回目かわからないことを思っていると。
ガタッと白馬くんがベンチから立ち上がった。

