──チュンチュン…
「……ん」
小鳥のさえずりと、窓から差し込む光が、朝だということを知らせてくれる。
天気は晴れ。
絶好の遊園地日和だなぁ…なんて、ぼんやりとした頭で考える。
身体を起こして、寝癖のついてるであろう髪の毛をとかすため、ドレッサーの前に腰を下ろす。
寝起きでうつらうつらな顔と目が合う。
案の定、髪の毛はぼさぼさ。
変な顔だなぁ…なんて、何の気なしに時計に目をやる。
「……え」
それが指す時刻は、私のボヤボヤとした頭を覚醒させるには十分だった。
10時30分。
確かにそう見える。
それは何度目を擦っても変わることはなく。
…私、もしかして。ね、ね……
「寝過ごしたー!?」
そう叫んだ私の声が、家中に響き渡ったのは言うまでもない。