ど、どうしよう。はっきり言った方がいいのかな？
あ、でもでも、デートのお誘いだって思われたら困るし……
きっと、白馬くんにも迷惑がかかっちゃうから。
いや、でもでも、実際デートのお誘いみたいなものなんだから……。
あれ、でも、芳穂さんの名前出したって、奥本くんわからないし……。
「…ははっ、その反応見てわかったわ。芳穂さんだろ？」
「……えっ？」
再び頭を抱えて、うーんと唸り出す私を見て
可笑しそうに笑う奥本くん。
え、待って、今なんて言ったの？
「………奥本くん、芳穂さんのこと知ってるの？」
「そりゃもちろん。俺、白馬の従兄弟だし。」
にっこりと微笑んで言われた言葉に、耳を疑ったのは言うまでもなく。
思わず叫びそうになったのを、
両手で口を抑えることによってとどまれた。
