「白馬くん、おはよっ!」
私も笑顔で挨拶をする。
クラスメイトが教室に入ってきたのに、無視はいけないもんね。
「……おはよ。」
私を一瞥してそう一言言うと、自分の席へと向かう彼。
今日もクールだなぁ……。
確かに、みんなが王子様って呼ぶ理由もわかるかもしれない。
高身長に、目鼻立ちがくっきりした顔。
成績優秀な上にスポーツ万能。
これだけでも非の打ち所がないほど完璧なのに、御之グループの御曹司としても有名。
……あれ?
私が今度お見合いするのって御之グループの人だったような?
あ、もしかしてお兄さんか従兄弟さんかな?
どんな人なんだろ。
お父様が『王子様のような人』って言ってたし、
優しくてキラキラしてて……

