「…え、えっと、世間話を少々!」
白馬くんに頬に手を添えられたことを思い出して少し恥ずかしくなりつつそう言えば、
佳菜美ちゃんは特に気にする素振りも見せず「ふーん」と呟いた。
よ、よかった………。
佳菜美ちゃんに話すと、どんな反応をされるかなんて目に見えてるからね。
「…あ、そういえば友愛。」
「は、ふぁい!?」
「あんたが御之連れて教室から出て行く時、
御之のファンにすっごい睨まれてたんだけど…」
白馬くんのことを考えて熱くなっていた私の頭は、
佳菜美ちゃんの言葉によって、
さーっと血の気が引いていくかのように冷めて行った。
「……ど、どどどどうしよう…!
私、ファンの人たちの恨み買っちゃったのかな…!?」
恨まれると、ど、どうなるのかな?
校舎裏呼び出し?
ローファーの中に画ビョウ仕組まれたりとか…!?

