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「……つ、疲れたぁ…」
授業が終わった後、私はクタクタになっていた。
ちょっと遅刻したくらいで何もあんな怒んなくたって……
私になにか恨みでもあるんじゃないか、って感じ。
「いやぁ、友愛。水野にたーっぷりしごかれてたわね。」
さっきのことを思い出してムッとしていると、
佳菜美ちゃんが笑いながら私の席へとやって来た。
あ、水野っていうのは、担任の先生の名前。
「笑いごとじゃないよー、佳菜美ちゃん」
ぷくーっと頬を膨らませてそう言えば、
いつもみたいに「はいはい」と笑いながら頭を撫でられる。
また子供扱いしてる……!
「それより友愛。御之と、どこでなにしてたのよ?」
私の頭を撫でながら、佳菜美ちゃんがいきなり話題転換をする。
白馬くんの名前がでてきたことに、思わずどきりとしてしまった。

