「…俺が知ってるわけないし」
「ふは、そんな怒んなよ」
「…別に、怒ってない。」
とは言ったものの、
いつもなら「別に」って適当に返すところを真面目に受け答えてるって事は、
佑磨の言葉にちょっとムカついてるって事なのか。
何で怒ってるのかは、自分でもよくわからないけど。
「気になるんなら直接聞いてみたらどうだ?
ちょうど教室ついたし」
佑磨にそう言われてプレートを見てみると、
1年5組。
佑磨と話しているうちに、
いつの間にか教室にまで来てたみたいだった。
「白馬様、おはようございます!」
「今日も素敵ー♡」
そろそろ鬱陶しくなってきた、悲鳴のような声は無視して、
教室の中へと歩みを進める。

