──奥本 佑磨《オクモト ユウマ》。


俺の従兄弟。



佑磨は面倒見がよくて、顔もいい方だからモテる…らしい。




「俺にぐらい優しくしてくれてもいいんじゃん?」




無愛想な俺に、

愛想つかさずにいてくれるのはコイツぐらいだ。



そういうところもモテる理由の1つなんだと思う。




「…別に。」


「はいはい…」




呆れ顏で苦笑いする佑磨。




「…なぁ、ちょっと相談いいか?」




かと思うと、急に真面目な顔をして俺を見る。




「なに?」




まぁ、相談乗るくらいなら…


俺で役に立つとは思えないんだけど。




「俺さ、同じクラスの福原さんのことが好きなんだけどさ…」


「うん、それで?」


「でさ…白馬なんか知らないか?」


「………は?」