もしかして、佳菜美ちゃんの言ってた「態度が違う」って

この事なんじゃないのかな?



私が気づいてなかっただけで、

前にもあんな表情を見せてくれたことがあったとか?



…うん、きっとそうだ!




あの日の休み時間に、一応佳菜美ちゃんには聞いてみたけど

「友愛に気がある」って言われても全然わかんなかったんだよね。


頭の中にキノコでも生えそうなほど、さっぱりだったんだよね。



きっと、こういうことだよ!

明日佳菜美ちゃんに話すこと、増えちゃったな。




──コンコン

『友愛お嬢様、お夕食の用意が整いました。』




扉をノックする音と、執事さんの声が聞こえた。




「あ、はーい! すぐ行きます」




私はベッドから勢いよく立ち上がって、

ドレスから私服に着替え、食卓のある一階へと降りて行った。