「そう、それならよかったわ♪
白馬はどうだった?」
「…別に。」
……うん、でもやっぱりクールだぁ。
「白馬も楽しんだみたいね♪」
え、そうなの?
私にはいつもの無愛想そうな白馬くんにしか見えなかったけど…。
んー…奥深い。
「それじゃ賢一さん、あの話進めちゃいましょうか?」
「そうですね。二人とも気も合うようですし」
……ん、ん?
“あの話”って何のこと?
頭に疑問符を浮かべる私に気づいたのか、芳穂さんが説明してくれる。
「ほら、白馬はまだ16歳で、友愛ちゃんは15歳だから結婚なんてできないでしょ?
だから、二人がその歳になるまでは“許嫁”ってことにして、話を進めちゃいましょうかって話してたのよ」
………んん?
芳穂さん、今なんて……?

