『御之のやつ、友愛はどうしたのかって、今日真っ先に私に聞きに来てたわよ?
風邪だって言ったら、心配そうにしてた。』
「へ、へぇ…そうなんだ」
『あら、あんまり嬉しくなさそうね』
「そ、そんなことないよ?」
そんなことない。
……むしろ、嬉しくてたまらない。
「……ごめん、佳菜美ちゃん。もしかしたらまた熱上がってきちゃったかもしれない」
『え、うそ、大丈夫?』
「う、うん。寝たら治ると思うから…」
『そう……ちゃんとあったかくして寝るのよ?』
「うん。わざわざ電話ありがとう。おやすみなさい」
電話を切ったあと、私はそのままベッドにボフッと倒れこんだ。
……ごめんね、佳菜美ちゃん。
嘘、ついちゃった。
多分、熱なんてない。
だってもうすっごい元気なんだもん。
「……白馬くん…」
だけど、白馬くんのことを思うと
ギュッて胸がしめつけられたみたいになるのはどうしてなんだろ。
顔が熱くてたまらないのはどうしてなんだろ。
……自分の気持ちが、よくわかんないよ。

