クール王子なキミは許嫁!?





~♪ ~♪


「………ん…」




突然、部屋の中に軽快な音楽が鳴り響き始めたことで目を覚ました私は、

眠気まなこをこすりながら音の発信源を手で探った。




「………ふぁい…」


『……あ、友愛? 寝てた?』


「……ふぁ、佳菜美ちゃん?」




ディスプレイに表示された名前を見ずに電話にでたものだから、

穏やかな声色から電話の主が佳菜美ちゃんであることを理解した。




『ごめんね。起こしちゃった?』


「ううん、大丈夫。ちょうど目が覚めたところだよ」


『そう、それならよかったわ。調子はどう?』


「…んー、もう大丈夫そう。明日は学校行けると思う」




そう答えながら起き上がって、肩を回してみたりしたけど

もう全然気だるさは感じなかった。



多分、この調子なら熱もさがってるはず。




『よかった。……あ、そういえば』


「……ん?」




……佳菜美ちゃんの声のトーンが変わった、ってことは

私、今からからかわれる?