……まぁ、鈍臭い私は、ただボーッと突っ立ってるだけになるんだろうけど。
なんて、いつまでもそんなこと言ってても仕方ないか。
テストがなくなるわけでもないんだし。
そう思った私は、毎日コツコツと勉強をしていた。
お父様の手前、毎回10位以内に入ってはいるけれど、
どうも数学だけは苦手なのだ。
──…そして、テストの日まで数学を中心に勉強をした結果。
「……37度6分。微熱ですね」
……熱、出しました。
それも、期末テストの当日に。
「今日はごゆっくり、お休みください」
「…あの、なんとかテストだけでも受けに行っちゃダメですか?」
「いけませんよ。ご心配なさらずとも、また後日受けられるとのことですから」
「おやすみなさいませ」と、閉じられた扉を見つめて、はぁとため息をつく。
なんで私は、いつもこうタイミングが悪いのだろう。

