「あ、先輩っ……」



そう俺を引き止める、葉月の声が聞こえても…。



なぁ、葉月。



俺にチャンスくれよ?



諦めかけてたんだよ。


小学四年のあの日、


俺の引っ越しが決まって、お前と離れるとわかったあの日。



もう、葉月と会えないのなら、諦めようと思った。




でも、まさかで高校で再会した。



俺は、お前が今も好きだ。


俺頑張るから。


見てろよ、葉月。