十六の夜


「飯、しけてんな。」

「まあ、夏合宿だし…しょうがないじゃない?」

「こんなの食えねぇよ。」

「夜は食ってたくせにな。」


知明は席につくなり飯に文句を言い始めた。
まあ、この献立はどーなのかとおもうけど。

「嵐、うっせぇよ。名前も飯もなかったお前に言われたくねぇよ。」

そう。ご飯には各自の名前が書いてあるシール
が張ってあった。
誰がどのくらい食べたか判断するためにおぼんに貼ってあるようだ。
そのとき嵐の名前のシールが貼ってあるおぼんが見あたらなかった。
たぶん、先生たちのミスだとは思うけど。

「あ?なんだよ、坊ちゃんが。」

知明の一言で嵐の機嫌が悪くなり知明も不機嫌になり始めた。


はー。
ため息をつき二人を抑えさせる。

「夏合宿なんだから仲良く、な?」

二人ともそっぽを向いてご飯を食べ始めた。
面倒だな、こいつら。