そんなことを考えて自傷的に笑う。


すると、「おい」と声をかけられた。


私はすぐに声の主が分かった。


大好きな人の声を忘れるはずがない。



「陸………」



「なに、今の。俺に言った?」



すごく不機嫌そうなオーラを出している目の前の陸は私を邪魔なものを見るかのような目で睨み付けた。



今まででこんな目で睨みつけられたのは初めてだ…。






「聞いてんのか?」



「え……??」