そう言おうと思った瞬間、
また口が先走った。
「はっ?笑わせんなよ
なんでお前とデートしなきゃいけねぇ
の?
やっぱお前ってバカだよなぁ…。
俺、お前のこともう好きじゃねぇから
そんなことも気づかなかったわけ?」
違う。俺はこんなことを言いたかったわけじゃない
こんなの、本心と真逆だ…
すると莉季亜は泣いて出ていってしまった。
『陸なんて………あんたなんて……大っ嫌いだ!!!』
という言葉を残して。
俺はとっさに『莉季亜っ』と叫んだが俺には見向きもせずに走っていった。
最悪だ……
今日こそはちゃんと伝えようって思ったのに…
今ごろ莉季亜泣いてんのかな……
俺はどれだけ好きな人を傷付けるんだ?
泣かせるんだ?
このままあいつを放っておいていいのか?

