空き教室に着き、中に入る。


ちゃんと気持ちぶつけないと。


「「あのさ…」」


2人同時だった。


声が重なった。


蓮「美依から…」


美「うん、ありがと」


深呼吸して蓮の目を見る。


泣くかもしれない。


でも言わなきゃ。


美「あのね、私もぉ疲れた。耐えられない。1年も喧嘩するたびに浮気されて、すごく辛い。昨日だってすっごく悲しかった。嘘疲れたことはもちろん、私じゃない女の人のところにいることが悔しかった」


まだ泣かない。


喰いしばって、耐えて、全部話して、泣こう。