裏切り部屋



「…あたし、座る」


絢夏がそう呟いて、席に座ろうとする。


「ちょっ絢夏!?」


麗子が絢夏の腕を掴む。


「なに…?麗子‥」


「なにって‥よく考えて座らないと‥」


麗子が珍しく焦っている。


「ダメだよ‥あたしが座らなきゃいけなかったのに、紗理奈が…」


絢夏は泣きそうになってる。


「だけどっ‥」


「あたしは、座るよ」


絢夏の目は、もう決意していた。