裏切り部屋



ガッシャン


大きな音がして、煙が舞った。


「……え?紗理奈?」


煙がおさまると、そこに紗理奈はいなかった。


「紗理奈?どこ?」


「紗理奈!」


絢夏と麗子が焦って椅子に近づく。


「……いない」


『残り、5名様。受付をお願い致します。』


スピーカーの声だけが静かに響いた。