裏切り部屋



「え…」


絢夏は後ずさりをした。


「早く!あんたが言い始めたんだから」


美緒は絢夏に詰め寄る。

「だって…あの椅子おかしくない?」


「どうみてもおかしいわよ!けどあんたがっ…」



「いーよ」


「え?」


紗理奈が2人の間をすり抜けて、椅子に座った。


『一名様、受付完了しました』


紗理奈が座った途端、スピーカーの声と共にシートベルトが下がった。