なぜか私は、椅子の上で雪菜に正座というものをさせられていた。
情報としては知っていたものの、実際問題自らが関わるなど想像も出来やしない。
現に、私は膝を折りたたみ脛に体重が掛かっているせいか、血流が妨げられている最中。下肢の感覚が鈍くなり、動かしたくて堪らない。
……つまり、足が痺れている状態。
腕を組んだ雪菜は、小一時間私へ説教をかましている。
足の爪先までビリビリとくる痺れに耐えながら、どこが間違ったのだろうかと繰り返し考えた。
突然、耳に痛みが走る。思わず顔をしかめれば、痛みのせいか視界が白く濁る。どうやら涙が滲んだらしい。不甲斐ないことだ。
「おい、聞いてるか?」
「……聞いている」
「ホントか!? コレでも懲りてないのかよ!相も変わらずニコリともしない鉄面皮だよな」
雪菜はグイグイと耳たぶを引っ張るが、地味に痛いので勘弁して欲しい。足の痺れも限界近い。そろそろ彼女の機嫌をどうにかすべきだろう。



