どうやって生徒会長に俺と私が同一人物ということを理解してもらおうかと授業中、いつもの屋上で考えていた。


「率直に....いや、率直に言っても生徒会長は気づいてくれなかったしな....。」


真琴は一人、屋上で悩んでいた。


授業にも出ず、ただ一人、ずっと屋上で悩んでいた。


「もういっそのこと、目の前で女になったら....いや、でも、引かれるのは嫌だなぁ。」


太陽の光が心地よくて、母さんに包まれてるみたいだ。


風も涼しい。


父さんみたいに風は俺のことを冷静にしてくれる。


父さん、母さん.........もう一度会いたいな.....。


そんなことを考え、悩み事から逃げ、真琴は静かに眠りに入った。