生徒会長の話は長かったが、重く深い話だった。


涙がこぼれて、生徒会長の姿がぼやける。


いつの間にか、皆は席を外していた。


「.....話、長くてごめんね?」


生徒会長はハンカチを差し出して、俺の頭を撫でた。


「私の罪はね、すごく重いの。親友の針積めた思いに気づいてあげられなかった.....止めてあげられなかった....」


生徒会長の涙が俺の手の中に落ちる。


「幸ちゃんは悪くないよ.....」


こんなこと言ったって何の気休めにもならない。


だけど、俺にはこの言葉しか出てこない。


「幸ちゃん、話してくれてありがとう」