「大樹くん、おはよう。」
「うっす。」
今日も紀美は学校に来ないらしい。
「大樹くん、話あるんだけどいい?」
「......おう。」
この前と同じ場所で大樹くんと会うことになった。
「由和のことか........?」
「うん。いったい何があったの?」
大樹くんは顔を歪め、「うぅ…」と声を漏らした。
そして、ため息混じりに口を開けてくれた。
「……俺、あの日、すぐに由和に告白したんだ……。そしたら、由和.....泣き出しちまって....」
大樹くんは話を止め、下を向いた。
その姿は儚い夢の中に思えた。
「あいつ.....引っ越しすんだって..。」
初耳な話に耳を疑う。
え?紀美が引っ越しする?
嘘でしょ.......親友の私ですら聞いてない話だし、嘘だよ。
嘘に決まってる。
「紀美、泣いてた。すごく嬉しいって...でも、遠距離恋愛は耐えられないって.....。」
嘘じゃ.......ない....?
信じられないよ、そんな話。
「そう...なんだ...」
「....神田?」
「え....?」
大樹くんは心配そうな顔で私を見ていた。
顔に何かついてる?
顔をさわる。
あ.........。
私、泣いてるんだ。
自然に出た涙は儚い夢の中に消えていった。
悲しい気持ちと悔しい気持ちが混じりあってる。
紀美が引っ越ししてしまう悲しい気持ち。
そして、引っ越しのことを言ってくれなかった悔しい気持ち。
どうして、言ってくれなかったの?
「実は........由和には口止めされてたんだ。神田には言わないでほしいって。」
「........どうして?」
「.......そんな事分かんねぇよ。」
大樹くんは「俺の話は終わり。」と言い、その場を立った。
「ごめん.....神田....。」
ポケットティッシュを置いて大樹くんは帰っていった。
「うっす。」
今日も紀美は学校に来ないらしい。
「大樹くん、話あるんだけどいい?」
「......おう。」
この前と同じ場所で大樹くんと会うことになった。
「由和のことか........?」
「うん。いったい何があったの?」
大樹くんは顔を歪め、「うぅ…」と声を漏らした。
そして、ため息混じりに口を開けてくれた。
「……俺、あの日、すぐに由和に告白したんだ……。そしたら、由和.....泣き出しちまって....」
大樹くんは話を止め、下を向いた。
その姿は儚い夢の中に思えた。
「あいつ.....引っ越しすんだって..。」
初耳な話に耳を疑う。
え?紀美が引っ越しする?
嘘でしょ.......親友の私ですら聞いてない話だし、嘘だよ。
嘘に決まってる。
「紀美、泣いてた。すごく嬉しいって...でも、遠距離恋愛は耐えられないって.....。」
嘘じゃ.......ない....?
信じられないよ、そんな話。
「そう...なんだ...」
「....神田?」
「え....?」
大樹くんは心配そうな顔で私を見ていた。
顔に何かついてる?
顔をさわる。
あ.........。
私、泣いてるんだ。
自然に出た涙は儚い夢の中に消えていった。
悲しい気持ちと悔しい気持ちが混じりあってる。
紀美が引っ越ししてしまう悲しい気持ち。
そして、引っ越しのことを言ってくれなかった悔しい気持ち。
どうして、言ってくれなかったの?
「実は........由和には口止めされてたんだ。神田には言わないでほしいって。」
「........どうして?」
「.......そんな事分かんねぇよ。」
大樹くんは「俺の話は終わり。」と言い、その場を立った。
「ごめん.....神田....。」
ポケットティッシュを置いて大樹くんは帰っていった。



